更新日: 2017年10月31日

Health共済フォーラム 2017年9月号掲載「Health&Care」

紫外線や夏の疲れで大ダメージ!秋の抜け毛に負けない生活習慣

朝夕に秋の空気を感じる季節になると、気になってくるのが髪の健康。
暑い夏の疲れや強い紫外線は、髪や頭皮に想像以上のダメージを与え、抜け毛の原因にもなります。
生活習慣を見直して、大切な髪に元気を取り戻しましょう。

どうして秋に抜け毛が増えるの?

夏の紫外線

顔や手足は日焼け止めでケアしていても、髪や頭皮は無防備という人も多いはず。紫外線が髪に吸収されると、髪の主成分であるたんぱく質がダメージを受けます。さらに、頭皮が日焼けすると毛母細胞の働きが落ち、抜け毛へとつながってしまいます。

夏バテ

食欲がわかない、ぐっすりと眠れないなどの夏バテの症状は、頭皮の血行不良を招き、自律神経が乱れてホルモンバランスも崩れるため、健康な髪が育ちにくくなります。また、冷房の効き過ぎも髪には悪影響。乾燥による血行不良につながります。

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髪の一生<ヘアサイクル>を知ろう

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毛穴の中で毛母細胞が分裂し、新しい髪が育っていく「成長期」に始まり、毛母細胞の働きが弱まる「退行期」を経て、髪が抜け落ちる準備をする「休止期」に至り、再び成長期が始まる。これが髪の一生「ヘアサイクル」です。夏の紫外線や夏バテは、ヘアサイクルを乱す大きな要因です。

正しいシャンプーを身に付けよう!

予洗いを十分に

頭皮には皮脂腺や汗腺が多いため、夏は皮脂や汗で毛穴が詰まりやすく髪の成長を妨げます。シャンプー前にはぬるま湯で十分に髪と頭皮を濡らし、1分以上は時間をかけて予洗いをしましょう。

予洗いを十分に

指の腹で優しく洗う

シャンプーは直接髪に付けずに、まずは手のひらでよく泡立ててから使うと、髪や頭皮への負担が軽くなります。また、しっかりと洗おうとして爪を立てると頭皮に傷がつくので、指の腹を使って優しくマッサージするように洗います。

指の腹で優しく洗う

すすぎはしっかり

シャンプーのすすぎ不足は、頭皮にとって大きな負担です。手で触ってシャンプーのぬめりが取れたと感じても、成分が頭皮に残っていることもあるため、すすぎは念入りに。3分から5分程度を目安に行いましょう。

すすぎはしっかり

髪を育てる栄養素をたっぷり摂ろう

健康な頭皮や丈夫な髪をつくるには、必要な栄養素をたっぷりと摂ることが重要です。髪の主成分であるたんぱく質、たんぱく質を髪へと変える亜鉛、そして頭皮や髪の新陳代謝を促すビタミンB群などもお勧めです。

髪を育てる栄養素をたっぷり摂ろう

美髪&夏バテに効くレシピ 野菜たっぷりバランス冷やし中華

材料(2人分)

中華麺(生):2玉、豚しゃぶ肉:180g、トマト:小1個、モロヘイヤ:50g(1袋)、にんじん:1/5本、じゃこ:大さじ1、うずら卵(ゆで):4個
【アーモンドゴマだれ】アーモンド:20g、擦りゴマ:大さじ1、醤油・きび砂糖・酢:各大さじ2、出汁:1カップ、ゴマ油:小さじ2

野菜たっぷりバランス冷やし中華

作り方

1 少なめの同じ湯で豚肉、モロヘイヤの順に手早くゆでる。モロヘイヤは冷水で締めて粗みじん切りにする。にんじんは細切りにして塩2つまみで揉んでゴマ、じゃことあえる。
2 乾いりしたアーモンドとゴマを鉢で擦る。たれの材料を入れてさらによく混ぜ、「アーモンドゴマだれ」を作る。
3 ゆでた後、冷水で締めてザルにあげた麺を器に盛り、具材を彩りよくのせて2を全体に回しかける。

(レシピ提供:料理家  井澤由美子)

有酸素運動を取り入れよう!

適度な運動を習慣づけると末梢の血流が良くなり、頭皮が健康になって髪が育ちやすくなります。ストレスによる自律神経の乱れも髪には大敵なので、ウォーキングやサイクリング、ヨガなど、リフレッシュできる軽い有酸素運動がお勧めです。肩と首の血行を良くするストレッチも頭皮の健康に役立ちます。

両手を組み、頭上で手のひらを上に向けて思い切り伸びをします。両腕をやや後方に伸ばすとストレッチ効果が高まります。

有酸素運動を取り入れよう!

頭の後ろで両腕を曲げ、気持ちいいと感じるところまで肘を引っ張ります。左右同じように行い、肩の付け根を十分に伸ばします。

有酸素運動を取り入れよう!

両肩を持ち上げたら力を抜いて一気に下ろし、腕は下げたままで肩を回します。両肩の血行が良くなり、じんわりと温かくなってくるのが分かるはずです。

有酸素運動を取り入れよう!

右手のひらで左の耳の上を抑え、首を右に倒します。無理せずにゆっくりと行うこと。同じように左にも倒し、首をしっかりとストレッチしましょう。

有酸素運動を取り入れよう!