更新日: 2017年10月15日

Health共済フォーラム 2017年6月号掲載「Health&Care」

ストレスケアで心の元気度を高めよう

新年度が始まって2カ月、人事異動などで変化した環境にも慣れ、少しずつ落ち着いてきた頃ではないでしょうか。
でも、ふと立ち止まると、ストレスがたまっているなと感じることはありませんか?
心の疲れが蓄積すると、心身に様々な悪影響を及ぼします。
ストレスを上手に解消する方法を知って、心の元気度を高めましょう。

ストレスって何?

「最近ストレスがたまっているなぁ...」こんなふうに感じたことが、誰にでもあるはずです。このストレスとは、そもそも何なのでしょうか。私たちの体は、常に一定の安定した状態を保つように調節する仕組みが備わっています。外部から不快な刺激を受けると、自律神経をはじめとする体内の様々な機能が反応して、体を元の状態に戻そうと働きます。

ストレスって何?

このとき、胃がキリキリと痛んだり、血圧が上がったり、わけもなくイライラしたり悲しくなったりする不調こそが、ストレスと呼ばれるもの。このような状態を放っておくと、胃・十二指腸潰瘍や過敏性腸症候群などの胃腸障害、心筋梗塞などの虚血性心疾患、そして自律神経失調症やうつ病などを発症するリスクも高まります。ストレスのサインに気づいたら、早めのセルフケアが大切なのはそのためです。

ストレスに負けない5つの方法

睡眠

健康のための睡眠時間は、成人で6時間から8時間程度。しかし、無理に眠ろうとするとかえってそれがプレッシャーとなることもあります。そんなときは、一度布団から出て音楽を聴いたり、温かい飲み物を飲んで気分転換したりしてから、再度布団に戻るようにしてください。

睡眠

運動

運動を行うと満足感や達成感が得られるほか、血行が良くなることで筋肉の緊張がほぐれたり、自律神経の副交感神経が活性化してリラックスした状態を作り出したりすることもできます。ハードな運動よりも、ウォーキングやストレッチなど、適度な運動がお勧めです。

運動

リラクゼーション

リラクゼーションとは緊張を緩めること。もっとも簡単なリラクゼーションとしては、呼吸法がお勧めです。目を閉じて口からゆっくりと息を吐き、次にお腹を膨らませるようにしながら鼻から息を吸う。この腹式呼吸を数回行えば、心が落ち着き集中力も高まります。

リラクゼーション

趣味

休日を寝て過ごすより、平日にはできない趣味に没頭して生活に変化をつける方が、リフレッシュ効果があります。大声を出して応援するスポーツ観戦や、仕事以外の頭の使い方をする囲碁や将棋、無心になれる陶芸など、自分に合った趣味を見つけてみては。

趣味

食事

朝食を抜くと前日の夕食から長時間の空腹状態が続くことになり、仕事への集中力も低下。ストレスが重なっていくという悪循環に陥ります。また、朝食抜きの反動で昼食や夕食を食べ過ぎるとメタボの原因にもなり、内臓を夜遅くまで働かせることにもつながるため睡眠にも悪影響を及ぼしたりします。ストレスがあるときこそ、しっかりと朝食を食べましょう。

ストレスケアに役立つ朝食レシピ 豚と野菜のゴマ味噌スープ

材料(2人分)

豚バラ薄切り:3枚から4枚、キャベツ:150g、インゲン:3本、ニンジン:少々、味噌:大さじ1、出汁:2.5カップ、練りゴマ:大さじ1、擦りゴマ:少々、シソ:2枚から3枚

豚と野菜のゴマ味噌スープ

作り方

1 キャベツはざく切り、インゲンとニンジンは斜め薄切りにし、豚肉は食べやすい大きさに切る。
2 小鍋に出汁と練りゴマ、ニンジンを入れて温め、豚肉、キャベツ、インゲンを入れて味噌を溶く。野菜に火が通ったら器に盛り、シソと擦りゴマをふる。

(レシピ提供:料理家  井澤由美子)

ストレスと戦う脳や神経の働きを活性化させる栄養素