脳ドック

更新日: 2023年06月15日

公立学校共済組合北海道支部では、組合員の健康管理対策の一環として、脳ドックを実施しています。

対象者

対象年度の4月1日現在40歳以上の組合員で、受診を希望する者
(短期組合員を含む)

申込方法

毎年3月中旬に、翌年度に実施される検診事業の実施について、所属所を通じてお知らせします。
受診申込書に必要事項を記入し、所属長を経由し、お申込みください。

受診決定者に対しては、6月上旬に各教育委員会及び所属所等を経由して「受診決定通知書(受診票)」をお送りします。

なお、募集期間は3月中旬から4月上旬までの年1回です。それ以外の期間の募集は行っておりませんのでご了承ください。

受診医療機関

公立学校共済組合が契約している北海道内の医療機関でのみ受診できます。
詳細は、募集時に各所属所へ送付している「脳ドック実施機関一覧」をご参照ください。

申込時に第1希望及び第2希望を選択していただき、どちらかで受診医療機関を決定します。なお、受診希望者数が医療機関ごとの受診枠を上回る場合は、年齢や過去の受診歴を勘案して受診決定者を抽選します。

受診決定後、自己都合による医療機関の変更はできません。

受診期間

受診期間は、受診決定から決定年度の2月末までの期間です。
ただし、一部異なる受診期間を設定している医療機関がありますので、申込時にご確認ください。

受診する際は事前予約が必要です。
受診決定通知書(受診票)を受け取りましたら、速やかに受診日を予約してください。

毎年、夏休み及び冬休み期間は受診希望が集中するため、予約が遅れると希望日時に受診できないことがあります。
中には予約時点で2月末までの枠が全て埋まっていたため、せっかくの受診決定が無駄になってしまったケースもあります。
冬季の受診希望であっても早めに予約してください。

検査項目

  • MRI(脳の断層撮影)検査
  • MRA(脳の血管撮影)検査
  • その他医療機関で必要とする検査

医療機関ごとの検査項目は、募集時に各所属所へ送付している「脳ドック実施機関一覧」をご参照ください。

受診者負担額

受診者負担額は、医療機関が定める検査料から1万5千円(支部負担額)を差し引いた額です。
各医療機関の検査料につきましては、毎年3月に各所属所へ送付している検診事業実施案内をご参照ください。

注意事項

(1)受診制限

次に該当する場合は脳ドックを受診できない場合があります。

  • ペースメーカーを装置している方
  • ステント、外科用クリップ、骨折治療用の金属、入れ歯、インプラント、その他体内に金属類を装置している方
  • 脳動脈瘤クリップを装置している方
  • 専門外来で指摘を受け経過観察中又は治療中の方、手術歴のある方
  • 妊娠中又は妊娠の疑いがある方(X線検査)
  • 閉所恐怖症、暗所恐怖症の方

(2)市町村等の助成との兼ね合い

脳ドックは、お住いの市町村や互助団体が検診事業としてクーポンを配布していることがあります。助成内容や対象年齢等は広報紙等でご確認ください。
なお、共済組合の検診と市町村等の検診クーポンの併用が可能かどうかは、受診予定(希望)の医療機関へご確認ください。

(3)新型コロナウイルス感染症防止対策

新型コロナウイルス感染症防止対策により、体調不良者(発熱やその他風邪症状のある方)や感染者との接触がある方は検診を受診できない場合があります。
詳細は各医療機関により異なりますので、受診予約時や各医療機関から送付される注意事項でご確認ください。

受診の際は、各医療機関の定める新型コロナウイルス感染症防止対策にご協力ください。
また、感染拡大状況により医療機関の判断で検診を中止することがありますので、予めご了承ください。

(4)受診の取消し

脳ドックの受診決定者がやむを得ず受診を取消す(辞退する)場合は、次のとおり手続きしてください。

  • 受診決定されている医療機関に受診取消しの連絡をしてください。
  • 受診決定通知書(受診票)の上部余白に「取消」と朱書の上、公立学校共済組合北海道支部へ返送してください。

検診のメリットとデメリット

検診は、体の異常を早期に発見して治療につなげることで、死亡率を低下させたり、患者の負担を軽減させたりすることを目的とします。
一方で、検診を受けることで生じる不利益もあります。
メリットとデメリットの両方をご理解の上、検診を皆様の健康にお役立てください。

脳ドックのメリット

  • 脳疾患を原因とする死亡率の低下
  • 早期治療による患者の身体的・経済的負担の軽減
  • 異常がないことの確認による安心(注記)

(注記)「異常なし」と判定されたとしても、一生脳疾患にかからないということではありません。

脳ドックのデメリット

  • 判定や診断結果が100パーセント正しいとは限りません
  • 検査は痛みや不快感を伴うことがあります。また、X線検査を実施する場合は、照射による微量の被ばくがあります
  • 結果的に、不必要な検査や治療を受けるおそれがあります

各種検診の技術は年々進歩しています。しかし、疾病の種類や発生場所によっては見つけづらいものがあり、また、見落としが発生してしまうこともあります。「異常なし」の判定結果を得たとしても、それは「絶対に問題がない」ということではありません。

検診において「要精密検査」と判定され、精密検査を受けた結果「異状なし」と判定されることが多くあります。結果的には不必要な検査により受診者に身体的・心理的な負担をかけることになりますが、結果は精密検査を受けて初めて分かることですので、何卒ご了承ください。

また、検診では、疑いのある疾病が治療すべきものか生命予後に影響のないものかを区別できないため、精密検査や治療はすべての対象疾病に対して行われます。このため、過剰診断により本来必要ではない治療を受けるおそれがありますことをご承知おきください。